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世界遺産が世界で一番多い国

8月25日
読了時間: 2分

イタリア


イタリアは、ユネスコ世界遺産の登録件数が世界で最も多い国です。2026年現在、その数は62件。ローマ歴史地区、フィレンツェ歴史地区、ヴェネツィアとそのラグーン、ポンペイ遺跡など、古代から近代まで、さまざまな時代の文化が残されています。

日本にも、京都や奈良の寺社、姫路城、白川郷など、長い歴史を今に伝える場所があります。2026年には「飛鳥・藤原の宮都」も加わり、日本の世界遺産は27件になりました。

古い建築や街並みを大切に守るという点では、日本とイタリアにはどこか似たところがあります。

そして、もう一つ共通しているのが、自然災害の多い土地であることです。

日本では地震や台風、火災などによって、歴史的な建物が何度も被害を受けてきました。それでも、修理や再建を繰り返しながら寺社や町並みを次の世代へ伝えてきました。

イタリアも同じです。

一見すると、何百年、あるいは二千年近く前の建物がそのまま残っているように見えますが、決して無傷で今日まで残ったわけではありません。

イタリア中部では大きな地震が繰り返され、2009年のラクイラ地震や2016年のイタリア中部地震では、教会をはじめ多くの歴史的建造物が被害を受けました。第二次世界大戦でも、各地の歴史地区や文化財が戦闘や空襲による被害を受けています。

そのたびに行われてきたのが、修復と再建です。

2016年の地震後にも、イタリア文化省は被災した文化財を再建するための技術的な指針を策定し、現在も各地で修復が続けられています。


日本の寺社や城が、修理や再建を重ねながら現在まで受け継がれてきたように、イタリアの歴史的な街もまた、修復を重ねながら現在まで生き続けてきました。

イタリアに世界遺産が多い理由を考えるとき、古い建物がたくさん残っていることだけに目を向けると、その背景を見落としてしまいます。

長い歴史の中で、災害や戦争によって失われたものもある。それでも残されたものを守り、傷ついたものを修復し、次の世代へ渡してきた。

世界一の世界遺産数の背景には、そんな長い文化継承の積み重ねもあります。


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