イタリアの食卓を彩るオリーブ
更新日:8月25日

イタリア料理と聞くと、まず思い浮かぶのはパスタやピザかもしれません。
けれど、その食卓を静かに支えている存在があります。
それがオリーブです。
イタリアでは、オリーブは単なる農作物ではありません。食卓に欠かせない食材であり、地域の風景をつくり、人々の暮らしとともに受け継がれてきた作物でもあります。
オリーブの栽培は地中海沿岸で数千年前から行われてきたことが、考古学的な調査によって確認されています。現在でも地中海地域は世界有数のオリーブ産地であり、イタリアはその中心の一つです。
南北に長いイタリアは、地域によって気候や地形が大きく異なります。北部の湖畔から、中部の丘陵地帯、南部や島々まで、それぞれの土地に適したオリーブが育てられています。
イタリア国内には数百品種ものオリーブが存在するとされ、それぞれが地域の自然環境に合わせて栽培されてきました。
同じオリーブでも、品種が違えば果実の大きさや熟す時期が異なり、そこから搾られるオリーブオイルの香りや味わいにも違いが生まれます。
オリーブ畑は、イタリア各地の風景を象徴する存在でもあります。樹齢数百年を超える木が今も実をつける地域もあり、世代を超えて手入れを続けながら受け継がれてきました。
どんな土地で育ち、どのような農産物が受け継がれてきたのか。その背景を知ることで、一皿の料理や一本のオリーブオイルの見え方も少し変わってきます。
弊社が取り扱っているエクストラバージンオリーブオイル、VIPIANO(ヴィピアーノ)も1300年代から続くトスカーナの農園で作られています。ヴィピアーノは、フラントイオ・レッチーノ・モライオーロという3種類のオリーブを主として、それぞれの特徴を生かして仕上げたオイルです。手摘みされたオリーブは収穫後数時間以内に搾油され、フレッシュさが閉じ込められた苦味と辛味のバランスが取れた味わいです。
私たちが一本のオリーブオイルを手にするとき、その中には果実だけでなく、その土地の気候、育てた人々の技術、そして長い年月をかけて受け継がれてきた栽培の歴史も詰まっています。

